平修(たいらおさむ)ブログ

私の作品やその他日記、統合失調症の闘病などを徒然とを書いています。

灯火

夜に泳ぐ消え入りそうな六等星 空を回り儚くも照らすように 力ない無力さを訴えている 静寂が漆黒を纏う中 ひたむきにでも確かな光を放つ まるで命の律動だ 僅かな灯りが証明しようとしている 存在の意義を それは灯火の様に

焼き付いたフィルム

暮れる群青の夕陽 飛翔する飛行機雲の尾びれ この虚しさを食らった在りし日の思い出 この心に刻み続けた傷跡の赤い太陽 人生は太陽が昇り沈む一瞬に圧縮され 焼き付いたフィルムのようだ 痛み、喜び、悲しみ、憎しみ 全てが最後の無に還るまで淡々と進む 栄…

心の声に

最近自分の内省ができなくなった。 それもそうだ、自分に正直でない上に自分自身を許さない、否定し続けている。 けっして許さない事が悪いのではないが、ありのままの自分を捉えられない。 他人の「すべき」自分の「どうありたいか」を聴きとる冷静さ、曖昧…

深淵

今日は体調の悪い中診察に行った。 よりによって暴風雨で傘がひっくり返ったり飛ばされそうになってずぶ濡れになった。 お陰で寒くなって心細くなった。 診察では主治医が自分に向け「働いてない、と言う事を負い目に感じてる様ですね」と言われた。 それも…

物語

いつかきっとのおとぎ話は 風に運ばれ消え去った 残った塵を詩にして 宵の淵で酔えない酒を呑む 詩人は過去を後悔すれど 迷いの未来に目が行かず 夜の街の冷たさに素朴な感想をもらす そんな街の何処かで誰かの 涙の宝石は生まれる 鈍痛に息を殺し 自分すら…

春の息吹

満開の桜並び立つ 春は蒼天の響き 散りゆく哀愁の宿命(さだめ)でも 花咲く萌える明るい季節 温かい風が運ぶのは 忘れたあの日の懐かしさ 甘酸っぱいさくらんぼの味 散り際の命の輝きこそ 艶やかな春の花としてふさわしい とある4月の昼下がりは いつかの残…

4月雨の日

雨降り4月曇天の空 車が通るたび聞こえる水を弾く音 夕方の薄暗い部屋の中でただ文を書く 外では桜は中途半端に花開き まるで春になるのを躊躇うようだ 人々はそんな羞恥を表している 花には関心がない ただ妙だと口にするだけ 雨粒が花を叩いて飛び散る 少…

近況、新年度になり

皆様どうも平です。 新年度、体調を崩しやすい季節ですが皆様如何お過ごしでしょうか。 大概の方が具合悪い中、自分もこの春の気候の変動に例外なくやられています。 B型の通所も月2回ほどまで減少。 どうにもならない状態です。 しかしながら一つ嬉しいこと…

世界の果て、名もなき詩

残酷に流れる時を 数多の命のいななきが 奔流になってい駆け抜ける 悲鳴、怒号、祈り 数多の声が全ての大地へと響く この世界に救いはあるのか 平等など存在しない地平で 上か下かキリのない自己愛の果て 最早慈悲は哀れみになり下がる さあ穿て我が矮小な心…

冬と春と流れるもの

足取り軽やかに 萌える草木に 季節の移ろいを感じる3月 街行く人を眺めながら 穏やかな雪解けを想う イヤホンから流れる 朗らかな音楽が ゆっくりとした時間を 珈琲の湯気みたいに 漂う用にスローに流れる 曇天の不機嫌な空も そのうち晴れて微笑むはず 某日…

生きる葛藤

自分が時々とても醜悪で滑稽で矮小ではないかと急に思うときがある。 だいたいそういう時は自分の嫌な部分を覗き込んだ時に起こる。 例えば自分が人との間に線を引いてること。 本当は自分のことを知ってもらいたい、愛してもらいたい。と言う渇望。 それに…

ぼくらをまっている

3月の春風めいた夜風に打たれ 静寂の中さざなみのように 音楽をイヤホンから流す 昼の喧騒は何処へやら 日差しの暖かさと共に 夜に食べられたみたいだ 真空の夜は漆黒で 街明かりはぼやけていて ピントの外れた情動的な景色 さながら日焼けした写真のよう 古…

運命と言う憎きモノ

どうしょうもないことばかりだ 偉いとか偉くないとか 強いとか弱いとか 価値があるとか価値がないとか 平等なのは時間だけとか 平等に見えて不平等とか 人が生きるのに何故 こんなにもしがらみが多いのか 人の価値だけ価値観があるのなら 人は本当に解り和え…

近況 闇夜に光る詩を持って

皆様どうも平です。 最近はb型作業所に通いながら文章を書き連ねています。 ところで、久々の対外的な文ですが近況報告があります。 2024年5月19日文学フリマ東京で平が新しい試みをします。 個人サークルの立ち上げです。 前から夢ではありましたが冬の文フ…

善人と悪人?愛とは?

当然のことだが人は善人と悪人とどちらでもない普通のひとが居る。 善人の皮を被った悪人。 無自覚な悪人。 一見口うるさく優しい善人 無自覚な善人。 自分はよくも悪くも人に影響を受けてしまい感化される。 最近では善人の皮を被った悪人に遭遇し、久々に…

闇を祓う

昏々と眠る草花 闇夜に月光 春を呼ぶ風が 漆黒を通り抜ける 斜に構えなければ 何処か飲まれそうな 危うさを夜に描く 笑うような響きで 影が襲うから 灯りに火を灯せ 黒を払え

自分にとっての幸せ、とは?

穏やかな日々が流れている。 この1、2週間くらい激しいストレスもなく心和やかな毎日を送っている。 二、三日で幸せな気分からどん底に落ちる様な気分の波もあまりない。 もしかしたらこれこそ自分にとっての平穏、或いは幸せなのかもしれない。 と、思うと…

穏やかな日に

2月雨降る冬の曇天 自室で暖房をつけた 温かな平穏の日 食卓を囲み歓談すれば 心も温まる まるで燃える暖炉を囲う様に ただ燃える薪を見るように 穏やかな時間は流れる 人に囲まれる幸せ 私は生きている ここに居る

平和な日々

皆さんどうも平です。 機構の変動が激しく日々服装をどうしようか悩む最近です。 この頃はレクサプロという抗鬱薬が投与されてから効果が出たのか気分の波は高めで安定しています。 友人達もよく声をかけてくださり会食やお出かけする機会も増えています。 …

夜の淵

開かれた目に宿る宝石 確かな意思を持って光を写す 冷却された夜に暗澹(あんたん)の闇の中 心は憂いの底に沈む 生きることの苦しみも 笑うことの楽しさも 長い道を友と行けば 未来は微笑むだろう

月と詩と水底

冬の夜に下弦の月が淡く儚く浮かぶ 涙の宝石が月夜に煌めく 煌めきは人の哀愁を詠い 詩人は息を吐くようにそれを記す 劣等感を殺せるだけの 幸せに程遠い刃物で 漆黒の闇を切り割くのなら 記した詩は意味をなすだろうか 幸福の対は不幸だ どちらにも天秤は傾…

進捗2024

皆さんどうも平です。 今日はサークル活動でお世話になっているリーダーの朱乃紅さんと昼食を取りつつ製本の方法を教わりました。 製本の仕方は覚えることが沢山あり、体調の微妙なこともあって説明を頭にいれるのが大変でした。 朱乃さんはそんな自分にも丁…

夜光

暗がりに一筋の光 注ぐ先には輝く宝石 磨かれた石は綺麗だけれど そこまでに至る物語がある 夜光の石は何を語るでもなく 積み上げられた時間を身に刻む この輝きが暗がりで灯りになればいい 夜の淵で願い続けよう

春の足音

苦しみの間のつかの間の一息 まるで春の足音のよう 梅が咲いた並木道を 横目に歩く午後の時間 忘れがたい怒りも このときばかりは穏やかだ 次には桜が咲く咲くだろう 温かい紅茶から湯気が立つ 冬の寒さの中で 春を想う

謙虚さと図太さ

今の自分には「学ばせていただく」という謙虚さが足りないのかもしれない。 つい大口を叩いてあとで自己嫌悪に陥る。 しかしこれを実行するのは困難だ。 歳を重ねれば重ねるほど不要なプライドがかさを増し、昔取った杵柄を見せびらかしたくなる。 更に言え…

閃光

散る花火のように 花弁の美しさは 落ちる太陽の名残惜しさ 刹那の間に輝くから 迸る光は静かにしかし強く浮かぶ そして何時かは眩い閃光に それは命の光 燃える律動 人はいつでも物語を創る 生の尊さという芸術が生まれる。

雨の冬

雨ちらつく休日の夕方 雨を弾くタイヤの音 不自由な体が言う事を聞かない 頭は不安に狩られて ありもしない暗い未来を妄想する こんなにも不毛な方とはない 何処にもぶつけ難い憤りのまま 6畳の部屋でただ一人 さながら妄想のサーカスを開く 春はいづこへ

冬の寒さと流行病

先週から起こった事、体験談をメモする。 先週10日、悪寒と喉の痛み。味覚に違和感があったので自宅で寝ていた。。 市販薬を飲み、横になるが布団を5枚かけて敷布団に、電気毛布をかけて寝たが異常な寒気を感じた。 まるで吹雪の中を裸で横たわるような寒さ…

夜行の詩(仮)について

皆さんいかがお過ごしですか。 平です。 詩集、「夜行の詩(仮)」が只今制作中です。 今まで書いた詩を一部改編したのをまとめ上げた、実験的な作品です。 タイトルは夜に書かれた詩が多かったのと、暗闇でも光る様なそんな印象を与えたいと仮にこういうタイ…

季節外れのハルノヒ

真冬に訪れた小春日和。 枯れ木に青空が重なれば。 忘却されたあの日を思い出す。 遠き日よさらば。 私は明日を生きる。 長い道(じんせい)に想いを乗せて。 回る自転車の二輪は風を切る。 白い息が肺を冷やすとも。 心はほんのり暖かい。