平修(たいらおさむ)ブログ

私の作品やその他日記、統合失調症の闘病などを徒然とを書いています。

水葬への彷徨

まどろみに意味はあるか、眠りに意味はあるか。

麻痺した体は夢の中。どこまでもどこまでも水に漂うみたいで。

沈みゆく感覚は、堕ちてゆく感覚は甘い砂糖水みたいで、時折砂利のような塊が口元に残る。

泡が遠くの水面に登る。静かにただ、ただ登る。

一切のしがらみは、俗世の虚無は遠くに。

嘆いた日々も地上に残した古写真のような。

懐かしい絵空事を淡く思い出させる。

この生には意味などなく。きっと終わって初めて何かに気がつく。

その日まで。

水葬は続く。