2021-06-29 詩 灯火と花 死んだ心が息を吹き返す、それは花が芽吹くよう。 逆に心が死んでいく様は鬱々とした花が散る様であり。 くちていく儚さが、美しさは太陽の輝きにも等しい陰の輝き。 眠れないこの夜に枯れ掛かった花瓶の花を眺め。 煌々としたランプの明かりでそれを照らす。 全ては終わりがあるから美しい。 光があり陰があるから互いが際立つ。 私は後者だが、光は疎ましくない。 互いあってのもの。 今宵の月の下、灯火と華の間に私は居る。