それから一年間のバイト生活の末、お金を20万貯めてやっとの事、親を説得し自分は専門学校に入った。
千駄ヶ谷にある漫画の専門学校でそこではすべてが新鮮で、すべてが夢のようだった。
だがそれもバイトを早朝と深夜にやりながらの通学。
体が持つわけもなく、半年で屈辱の中退をすることになる。涙がこの時止まらなかったのを覚えている。
夢やぶれてからは多額の奨学金の返済のためだけにとある特例子会社に病院の就労支援で就職。
ここでも半年で実力不足で首になり、更に仕事を一年で一度くらいのペースで点々とする。
二十三歳の時初めて松戸市内のアパートに一人暮らしする。
2年で調子を崩し、実家に帰る。
その間にもかなりの会社を転々とし、長くても一年ほどしかいなかった。
おおよそ調理か清掃か事務で3日でやめた所も少なくない。
患った統合失調症の病魔はこの頃出た新薬により低減したがいかんせん状況は日の目を見なかった上、ストレスにより多額の買い物をし借金も増やしていた。
収入は、追いつかづ、親が建て替えた奨学金は踏み倒し人生どん底だった。
自分自身をこんなに嫌悪した時期は今からするとこのときが最大だったと思う。
10代後半から二十代の後半。
栄光と挫折、悪夢に飛び込むまでの日々。