消えゆく記憶、毒のような病。
私はそれらに翻弄される弱い人間だ。
砂粒を救うほど手から溢れるように、
多くをすくって得られない力ない者だ。
昔何も知らなかった若者は今じゃつまらない大人になった。
理論の鎧で身を固めても、それはせいぜいガラスでできているくらいに脆い。
詩を書いているうちはただ泣き叫ぶだけだ。
何にもならないのに歌ばかり書いて滑稽だ。
笑えない現状に嘘笑いしか出ない。
こんなに虚しいのに涙は出ない。
自分の人生とはなにか。何がしたいか。
未だに迷い人だ。
そんなしょうもない戯言