風をよぶ嵐、怒号のように降りしきる雨。
打ち付ける痛みはムチを打たれたようで、
己の無力さを慈悲もなく教えられる。
痛みに慣れた体は鈍くなり、その内痛覚すら忘れる。
憔悴しきった者に正義を突きつけるな、それは偽善でしか無い。
明確な敵など存在しないのだから。
誰もが自分可愛さに利己を追っているだけだ。
それでも人の善性を信じ続けたいのは、ただすがるものが欲しいから。
哀れで愚かで美しい僕たちは必要とされたり不要と思われたり、当たり前に単純じゃない世界を生きてる。
頑張りすぎている貴方や私に少しでもセカイからの報いがありますように。