平修(たいらおさむ)ブログ

私の作品やその他日記、統合失調症の闘病などを徒然とを書いています。

春の終わり夏の詩

思い出の貴女よ

私の傷口よ

貴女は私に愛する事を

信じる事を教えてくれた

貴女が私に突きつけた言葉は

未だに覚えているよ

 

私はいつまでもあなたの

影を追い続ける

彷徨うただの亡霊だ

同じ事を繰り返しては

貴女と言う楔から解かれず

未だ縛り付けられたままだ

 

思い出の中で笑顔の貴女は

今や私の知らない誰かと

人生をともにしているだろう

 

でもこれだけは確かだ

本当に優しい貴女は

私だけ見ていた

長い月日が経っても

私を待ってくれた

その温もりだけが

私を苛んだ

 

繰り返し貴女は夢に出て

私の心は冷めた現実に死に絶える

でもそれもようやく向き合える

心に刻まれた貴女と決別する時だ

私はしょうもない物書きになったが

私の人生を諦めない

 

親愛なるあなたへ

遠い日の思い出よ

初恋の苦さを

乗り越えるべく綴る

初夏の風がそよぐ

春の終わりに詠う詩よ