連日のように投稿しています。平です。
知人の著者を後半130ページ程一気に読みました。
著者の熱量を強く感じました。
読んで思ったのは「なにか自分は大事な事を忘るれている気がする」でした。
純粋に人の事を考えたのはいつの頃までかと自分に問います。
本では主人公が1人の女性に強い想いを伝える場面が多々ありました。
主人公は自身を独りよがりと思っているというところがありましたが、不器用なりに深い愛があったのだと思います。
最近の自分はそれに比べ自己中心的で上辺だけの献身だなと思います。
他者の幸せを考え見返りを求めずその方の幸せを願う。
昔感じていた大事な感覚はもはや取り戻せないのでしょう、自分は大分擦れてしまいましたから。
傷を負わないように図太く生きるのは生きていく上での処世術ですが、自分の持ち味であったはずの他者への「優しさ」がなくなってしまった事に気づいたのはなんだか空虚です。
だからと言っても図太く生きるのはやめられないです。
この繊細さと必要な時の図太さを両立するには人間としての成長が必要なのだと感じました。
少しそんな事を思い出し、考えながら、余韻を噛み締めています。
充実した読書でした。