この間企画した小説を少し書いたので以下にアップします。
「彼の描く色(仮題)」
私は彼のひたむきな姿勢、何より素朴な人柄が好きだった。
彼はなんというかというか純粋だけど不器用で出来の悪い少年みたいな人だった。
絵かきを目指していた彼は別の仕事をしながらひたすら作品を作ってはそれをいろいろな人に売り込んでいた。
その時の熱意の籠もった様子を私は知っている。
何より彼自身が活動についての話しを嬉しそうに私に話していたためだ。
でも世間はそんなに彼のことを評価したりはしなかった。
何故なら彼は作品がどうこう以前に不器用で話すのは上手くなかった。
彼の作品は私からすればもしかすれば目をつけられていてもおかしくない。
なのに、素晴らしさを上手く伝えきれていなかった。
私はその様子をもどかしいけど応援だけして何も手を出さずにずっとそば居た。
何かにこんなに熱意を注げるのはすごく情熱的だなぁ、などと感心してしまう。
私はそんな彼をいつまでも横で支えるのを心に決めていた。
私の名前はミリアッシュ、彼の生涯を見ている彼のファンの一人だ。
以上、次回に続きます。ではまた!