私はある日に、時彼の共通の知り合いでもある画家の先生の奥様に話を持ちかけた。
私は彼に一体何がしてあげられるのか、そして私は彼の大切な一部に成れるのか。
奥様はにこやかに私に言葉をかけてくださった。
「あら、ミリアッシュさんも乙女ですね? 私も若い頃は旦那の気持ちがわからなくて悩んだことがあるわ。」
私は、ため息を付いてうなずいた。
アンニュイな私に奥様は私にこう伝えた。
「だからこそ言えます。これはあなたの人生、あなたも幸せにならないといけないわ、ゆっくりでいいからその想いは伝えていったほうが良いと思うわよ?」
私は息を呑んで奥様に言われた言葉をきいいた。
「けどあなたは彼を自分のことより大切に考えて見守ってきた、もとよりその気持は彼には最初から伝わっていると思いますわよ」
なんだか最初の気持ちを私は思い出したのだった。
私は昔に想った気持ちを大切にしたい。
服の胸元を静かに掴んだ。
(次回に続く)